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Episode 11
【 ガラス設置の日 その1 】



ガラス施工チームの人たち
センターポジションに立って眺め渡す 
いよいよ現場設置立会いの日がやってきた。
今までの仕事なら、僕が自ら設置現場の指揮を取り、知り合いの職人や信頼できる友人たちに手伝ってもらったりして作品を収めてきたが、今回は今までとは規模が違う。現場に行って正直驚いた。
僕の作品設置の為にものすごい人数の職人さんたちが働いていた。
仮留めで設置された28本のガラスの三角柱はそびえるように凛とたたずみ、原塊たちはしっかりと居場所を決めていた。
柱の足元では御影石を敷く作業がどんどん進んでいて、石を切るカッターの音やホコリがすごかった。
皆ヘルメットをかぶり真剣にそれぞれの作業に専念している。
僕の作品を動かすのは、ガラス施工の専門チーム。
現場監督さんの指示でてきぱきと作業する。クレーンさばきも鮮やかだ。
僕はガラスの柱をチェックし、大切に仕上げた一本一本の傾きを28本の間を飛び回り、綿密に修正していった。
そのたび、施工チームの人たちが仮留めのクサビを打ち直し、調整してくれた。
 
 
柱の足元でも作業が進んでいる

 




 
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