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■奥村禎秀プロフィール

『第一部 水族館の楽しみ方』

第1回「水族館を倍楽しむ方法」 第2回「水族館物語」 第3回「いい水族館わるい水族館」
第4回「水族館の形」 第5回「番外篇」

第6回「水族館、隠れた見所」

第7回「第6回世界水族館会議」 第8回「 水族館と万博 」  

『第2部 中国の水族館〜熱烈的超最新レポート!!

第1回 大連老虎極地水族館

第2回 青島極地水族館(チンタオ キョクチスイゾクカン)

   
第3回 中国水族館(番外篇)        
第5回「番外篇」

この施設のコンセプト

コルクの木のオブジェ

八チが巣に風を送る習性を模した送風装置デザイン

巨大蜂のオブジェ

ゴムの林の中に車のタイヤ

コカの林にはコカコ−ラの缶

バナナのタッチパネル

ブドウ畑のレリーフ

ここ何年か水族館を見ながら思うのだが、『果たして水族館に未来はあるか?・・・あるならどんな風に進化するのか、また自分にとって水族館とは楽しみの一つであり、余生は「鳥葬」ならぬ「魚葬」なんかで、魚につつかれながら、気持よがって又生き返る・・・』なんてシュールな想像をしながら、昨年、秋刀魚をむしりながら英国の雑誌を見ていると、ジャ〜ン、今まで知らないことが無い筈のこの僕が見たものは、フラードーム4個の写真,
「これはナンジャー?・・・悔しい〜ッ!!」
と調べてみると、どうやら「バイオドーム植物園」らしい。


俳句
蝉麻呂
未来の水族館は「動物園植物園水族館」だと思っている僕は、かくして勇躍、英国へと旅立ったのであります。

目指すは「ST AUSTEL」・・・コ―ンウォルにあるこの町は、ロンドンから4時間、バスで30分、あの有名なウエッジウツドの陶器の粘土採掘場の跡地に造られていました 。


俳句
蝉麻呂
高さ50M、幅240M、奥行き110Mのフラードームに熱帯林を再現、他に地中海性温帯気候の植物ドームと、更にアジアの植物ドーム4つから構成されています。
                
1996年、金持ちと学者たちから出た話がきっかけとなり、英国の資金援助もあって、総額170億位かけて実現されました。
で、一体これは何なのか?
テーマである「人と植物」を、優れた展示モニュメントや教育的ツールで表現、例えばゴムの林の中には車のタイヤが展示資材として使われ,コカの林ではコカコ−ラのビン、バナナ林ではバナナの全てが検索できるタッチパネルなど、ブドウ畑のレリーフはヨーロッパらしい芸術作品になっていて、植物をこんなに楽しく学ばせることが出来るのは、やはりキューガーデンに代表される英国の伝統を改めて実感させられた次第です。

とは言え、それでも尚、僕がここで欲しいもの・・・それは、やはり「生き物」、言うなればやっぱり、なんと言うか、まぁそのォ〜、「お魚」なんでしょうかねぇ・・・!?

俳句
蝉麻呂
俳句
バッキンガム山頭火
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