#13 ヤオヤのバスドラ [モニタースピーカー]

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みなさん、こんにちは。用務員のフジムラです。
今日は朝から教室よりドーンドーンという地鳴りが鳴り響いてました。腹の底から響く重低音。いったい大島君が何をしているのか、気になるのでチョッと様子を覗きに行ってみたのです。

「大島君。今日は何の勉強をしているんだい?。この前の先生からの「課題」は終わったのかい?」
「こんにちは、用務員さん!。えぇーと、マイクについては今まとめていますので、もう少し時間がかかるのです...。早く仕上げないといけませんよね。実は、今日ふと思い立ってヤオヤのバスドラを鳴らしてみたんですけど、こっちの小さいスピーカーではあんまりにもショボくて…。ちょっとショックを受けてるんですよ…。」

「ヤオヤ?八百屋さんのことかい?」
「いえいえローランドの808(※1)ですよ。バスドラのディケイが上手く鳴らないんですよ。こっちのメインスピーカーだとこんなにいい音なんですよ。」

「ドゥーン、ドゥーン、ドゥーン、ドゥーン

「こりゃーたまらない重低音だねえ、なんかこうパンチがあるっていうか…。」
「でもこっちのサブスピーカーだと滅茶苦茶ショボいんですよ…。こんな感じ…です。」

「ドゥン…

「大島君、これが同じ音なのかい?どうみても自分には他の音にしか聞こえないよ。」
「同じ音ですよ。808のバスドラがこんなにショボくなるなんて…。これスタジオの定番スピーカーって言われてるものなんですよ。何とかならないのかなぁ…。」

といいつつ大島君はEQと書いてある画面をパソコンに表示させ、なにやら曲線グラフを弄り出しましたが、結局…。
「うーん、低音を幾ら上げても同じ様には伸びないや。何か方法はないのかなぁ?プロの方は一体どうやっているんだろう…。わからないことが、また増えてしまいました...。」

首をかしげる大島君。はてさてこれはどうすべきなのでしょうね。
先生、悩める大島君にアドバイスをお願いいたします。

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※編集部補足 ※1...日本の電子楽器メーカーRoland社のリズムマシーンの名機、TR-808。

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田中です。
ローランドのTR-808は大島君が生まれる前の1980年に発売されたものです。音楽業界ではかなりヒットしたリズムマシーンで、今でもその特有のサウンド、特にバスドラムはコアなファンが多いですね。ただ確かにバスドラは低域が膨らんでいて扱いにくいものです。38cmウーハと小口径(ラジカセなど)では随分印象が違います。要は目的によって音づくりを変えていくのです。たぶん個人で38cmを持っている人は比較的少ないと思いますので、せいぜい20cm位のウーハを使っているSPで再生し、EQで低域が充実して聞こえるように調整してみるのです。特にCDなどは低域は随分入るのでそのままだと聞こえない低域でレベルがとられてしまい、全体レベルが上げられないということが起きます。


#12 マイクロフォンについて② [マイクロフォン]

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大島です。
先週、田中先生から出された課題、「マイクロフォンについて」をその概要から述べさせて頂きます。(提出が遅くなりまして申し訳ありません。)

スタジオで使用するマイクには主にコンデンサーマイクロフォンとダイナミックマイクロフォンがあり、この二種類が主流をしめています。まずはコンデンサーマイクについて述べてみたいと思います。コンデンサーマイクにはFETを使用した物と真空管を使用した物があります。これらは振動板を含む二枚の金属板を平行に並べ、この2つを近接させる事でコンデンサーになることから、コンデンサーマイクと呼ばれます。金属板の片方は金属を貼付けたプラスチックフィルムや、金属の薄い膜などの振動板(ダイヤフラム) で構成されています。電圧をかけた振動板が振動する事で電極間の距離が変わり、静電容量の変化が発生します。この変化を電気信号として取り出す事で音を電気信号に変えているようです。このことからコンデンサーマイクは直流電源を供給しないと動作しません。電池などで動作するものもあるようですが、多くの場合、ミキサーやマイクプリアンプからファンタム電源という48Vの電源をマイクに供給する事で動作させています。コンデンサーマイクは湿度に弱いので、スタジオでは必ずデシケーターという湿度を一定に保つ保存用ケースに収納しておきます。マイク自体も衝撃に弱いため、慎重に扱う必要があります。





 ダイナミックマイクにはムービングコイル型とベロシティ型の物があります。
ムービングコイル型はコイルを磁石のそばで音によって振動させ、磁界内でコイルが動くことにより磁束を変化させて、コイルに起電力を発生させる電磁誘導という原理を利用したマイクです。構造はコンデンサーマイクに比べて簡単で、電源不要、衝撃や湿度にも強く、しかも軽いという扱いやすいマイクですので、特にライブやステージなどで使われているようです。





これに対してベロシティマイクはムービングコイル型のコイルの変わりに非常に薄い金属膜を使用しているため風圧に弱く、非常にデリケートで、コンデンサーマイク同様に扱いには非常に注意が必要だそうです。

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田中です。
もう少し具体的に用途などを調べてみなさい。


#11 音楽の時間

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皆さんいかがお過ごしですか?用務員のフジムラです。
ここのところ田中先生の号令の下、教室の大掃除をしていますが、田中先生がふと、一枚の紙切れを見つけて大島君に話し掛けています。

「これはDelayTimeの換算表だね。この意味がわかるかい?大島君。」
「ディレイタイムですか?…」
TEMPOが変わると一拍の時間が変わるのは判るだろう?これはおのおののTEMPOに対するDelayTime(ms)を記したものだけど、こんなものは計算で出せるから必要ないんだよ。算出方法はわかるかな?
だいたいTEMPO(BPM)とはどういうことを意味するか知ってるだろうね?」

「TEMPOの計算ですか?」
「TEMPO=120と言ったら、どういうことを意味するんだい?」
「BPMだから、えーと、一分間に120….。」言葉に詰まる大島君。
「120、どうなんだい?」
「 …. 」沈黙する大島君。

田中先生は仕方なく助け舟を出しました。
「一分間に120回、四分音符を打つと言うことだよ。
四分音符の長さ(時間)は
“60(s) ÷ TEMPO(BPM)”
で計算できるんだ。例えばTEMPO=120の場合、四分音符の長さは、“60÷120=0.5(s)”。0.5秒だから500ms(ミリセカンド)ということになるね。だから四分音符のディレイタイムも500msになる訳だよ。」
「なるほどです…。」頷く大島君。

今は機械がパンチインしてくれるけど、昔はよく
“半拍食ってパンチインして!”なんて言われたものだよ。」
「勿論、その頃は全部手でボタンを押して、録音のタイミングをマニュアルで決めていたんだがね。ははは。」

大島君も私も唖然としてしまいました。
音楽のタイミングに合わせてRECボタンを押していたなんて...。

「大島君。半拍食ってとか溜めてとか、意味わかるよね?」
「 …. 」大島君は再び沈黙してしまいました。

「もっと音楽の勉強をしないといけないな!、大島君!。」

がんばれ大島けんたろう!
私は心の中でそう叫びました。


#10 マイクロフォンについて① [マイクロフォン]

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田中です。こんばんは。
レコーディング作業に際して、マイクロフォンは、いわば「音の入り口」。
世の中には様々な種類のマイクが存在する訳であるけど、その特性を知り、用途に応じて機種を選択することがとても重要だね。そこで大島君。今回は宿題としてマイクロフォンについて自分なりに調べてまとめておきなさい。