#19 スピーカー調整 [モニタースピーカー]

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大島です。
今日は後日行う、5.1chのサラウンドMIXのために、先生とゼネラル通商の富沢さんと共に音響塾スタジオ内のスピーカー調整を行いました。スピーカーはdynaudio Acoustic AIR Seriesのサラウンドシステムで、今回はパソコンと接続して、AIR PC-IPというソフトウェアによりそれぞれのスピーカーを規定のレベルに調整していきました。
このAIR PC-IPを使うとコンピュータ上から各々のスピーカーをデジタルで管理できるのが、AIR Seriesの特徴でもあり、微調整やプリセットの保存・読み出しが容易に行えます。

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調整には音圧計が必要で、各スピーカーから順番にピンクノイズを出し、音圧レベルをそろえる為に使用します。
このとき音圧計のフィルターはC特性、メーターレスポンスをSLOWモードにします。
次にリスニングポジションでの耳の高さになるように音圧計を三脚などを使って固定します。
そしてまずLchから一定レベル(今回は-20dB)のピンクノイズを出し、音圧計を見ながらアンプのボリュームで目的の音量まで上げて、スタジオでは85dB、家庭では75dBになるようにし、その位置を固定します。この85dBでのボリュームの位置をマーキングしておくと、基準ポイントとなり作業時に便利になります。その後、1chごとにAIR PC-IP側から各スピーカーの音圧を調整していきます。

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映画用の調整の場合、フロント三本(L、C、R)はそれぞれ85dBとなるようにし、リアのLs、Rsは二本で同時に出したときに85dBとなるようにするのですが、リアのLs、Rsは単体で81dB程度にしておくと、同時出力した時におおよそ85dBの出力が得られると先生から教わりました。最後にLFEは88dBとなるように調整します。
これが大まかな調整方法で、これを怠ると、各スピーカーから出る音の位相差で気持ち悪く聴こえたり、低域が減ってしまったりといった現象が起きてしまいます。
スタジオではモニター環境は最も重要な要素の一つなので、日ごろの調整は欠かせないものだと思います。