#4 音のデータって?[Pro Tools]

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用務員のフジムラです。
実習に入り始めた大島君はとても緊張気味。いつも何か不安そうな面持ちで教室に入っていくようですね。
まあ、田中先生は音に厳しいお方だから大島君の気持ちも解らないではないですがねぇ。 今日、教室を掃除に行った時、こんな会話が聞こえてきたのです。

ProToolsセッションをただ作れば良いという訳じゃあないよ。誰が勝手に作れと言ったんだ。」
と、田中先生のキビシイお言葉。
「ぁあ、あの、作業の前に準備しておかないと駄目ですよね….。」と大島君。
「大島君、ProToolsで扱っているオーディオ信号のフォーマットは何だね?。」
「はい、サンプリング周波数44.1KHzの24Bitと48KHzの24BitのAIFFWAVです。」
「それから…?」
「ぇえーと。…。」と、答えに戸惑う大島君。
「それだけじゃあないだろう!サンプリング周波数は96KHzの時だってあるし、192KHzだってあるんだ。通常の作業の場合、今はサンプリング周波数は48KHzか 96KHzが主流だし、今日のリサの作業(※1)は96KHzでマスタリングしているんだから、セッションをサンプリング周波数96KHzの24bitで用意しておかなければいけないだろう?何も考えずに勝手に作っておけばいいというものではないんだ。」
「わっ、わかりました…。」
「ちなみにアルバム一枚作ると48KHzだったら、収録曲数によるけど、おおよそ40GB位のデータ容量になってる場合が多いよ。それを考慮してHDDの空き容量を考えておかなければいけないな。」と田中先生。 大島君は無言のまま、固く頷きました。
田中先生は付け加えます。 「今現在、音楽スタジオ業界の通例では、オーディオデータにデフラグをかけてはいけないという考えになっているんだな。デフラグかけて音声データが再現されずに壊れてしまったらどうしようもないからね。だから作業用の(内部)HDDは、作業後いつもいらないデータを消して綺麗な状態にしておかなければいけないんだ。わかるな?大島君。」
「はい…。気をつけます。」 

うーん、新入生の大島君には、学ぶことが山ほどあるようですねぇ。まあ、私は難しい事は解らないので大島君の健闘を祈っておりますよ。
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※編集部補足 ※1…小野リサさんのニューアルバムのミキシング作業